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大会での心構え

 僕がスマブラで最初に学んだこと - Pound for pound

この記事でも触れた通り、僕は初めてのオフ大会で2つのことを学びました。

1つは、フリー対戦で勝てていても大会で力を出すのは別の問題でとても難しいことだということ。もう1つは、そのための普段のフリー対戦での考え方を見直す必要があるということです。

 

今日はこの1つ目の教訓になった、大会での心構えについてもっと掘り下げて、今まで自分が考えてきたこと、実感してきたことをまとめてみようと思います。

 

ただし一つ注意しておきたいのは、ここで書く内容は普段の自分の実力を100とした時に大会で120、150の力を出すためのものではないということです。大会でできる限り普段通りの100の実力を安定して出すということを第一に考えることが自分は一番重要だと思っています。(そしてそれが結果的に緊迫する舞台で100以上の力を出す準備に繋がると考えています。)

 

そしてもう1つ、前回の記事は多くの人に読んでもらったし、実際に多くの人の参考になればいいと思って書いた記事でしたが、今回は完全に僕自身の経験と僕自身の課題に基づくもので他の人にはもしかしたら全く当てはまらない内容になるかもしれません。しかし、どこかで僕が考えてきたことと共通するものがあって考え方にプラスになるものがあればと思っています。

 

 

①どういう状況で焦ることが多いかを具体的に認識する

大事な試合において焦ることはどのプレイヤーでもあると思いますが、何の前触れもなくランダムにある時突然心が乱れることはあまりないと思います。

むしろ焦りが生まれる状況はよく観察してみると大体似通っていて、その人なりの思考の癖が出る部分だと思っています。

そこで、自分がどういう状況で焦ることが多いかをまず具体的に認識することが大事だと思います。

 

例えば自分の場合は、お互い撃墜%になった時(フォックスというキャラがその状況であまり強くないので仕方ないところはありますが)、1ストック目を早い段階で取って試合に余裕が生まれた時(焦りというか気の緩みに近いですが)、不利状況からじわじわと追いついて五分に近づいた後(ここで最後まで粘れなくて競り負けることが多いです)等が挙げられます。

 

まずは自分がどういった状況を苦手にしているのかを認識するだけで変わってくると思います。自分の場合はそこを認識しただけで、大会で同じ状況になった時「今焦りが生まれそうな状況だな」と客観視して場を捉えることができるようになってきたし、そう捉えることで普段以上に冷静に戦えることがあると思います。

 

また、そういった苦手な状況でどう考えればいいかまで踏み込んで考えるともっと良いと思います。お互い撃墜%になった時は撃墜されるリスクを排除するよりも強気に撃墜しに行く方向で考えた方が良さそうだとか、1ストック目を早い段階で取れたらリードを守りに大事に動くんじゃなくて更に試合を崩せるように強気に動いた方が良いとか。

 

②焦った時にどういう動きが増えるかを具体的に認識する

焦らないようなマインドに持って行くことはとても大事ですが、それでも人間なので特にプレッシャーのかかる場面では全く焦らないということは難しいと思います。

 

そこで、焦ってしまうこと自体は一旦仕方のないことだとして、そうなった時にどういう動き、行動が増えるかを認識して実際に大会等で焦りが生まれた時にそれを防ぐような意識をするということはとても重要だと思っています。

 

例えば僕の場合はフォックスを使用していますが、焦った時の行動は自分の中で確立されています。立ち回りでは常にDAや空下を当てに行く動きになってしまっていて、差し合いでの我慢、相手の甘い行動に対する差し返しの意識が減ること多いし、撃墜の場面では安全に空後を当てに行く展開を過剰に作りたがってしまうという癖があります。それらを認識してると、実際にそういう動きを自分がしそうになった時に、悪い癖が出てると認識しやすいし、自分にストップをかけやすくなります。

 

更にそこからもう一歩踏み込んで、そういった良くない行動をどういった行動に変えていけばいいかまで具体的に考えるとなお良いと思います。自分の場合は、上記のように焦ると攻め一辺倒になっていたり差し込みのタイミングが一定になる癖があるので、そこで引き行動、様子見を増やしたり差し込みのタイミングを少しずらしたり(感覚的な表現ですが)するようにしています。

 

③対戦前は対戦内容以外のことを考えない

自分の場合、対戦に入る前や対戦中に「ここで負けたら~勝~敗で、この後~さんに絶対に勝たないといけないのか」とか「これ落としたらBest48までしか確定しないとこで裏落ちるのか」とかそういったマイナスなことを考えることがありました。

 

人一倍大会では勝ちたいと思ってる反面、不安に思うことも多いのでついこういった思考に陥ることがあるのですが、良いと思ったことは一つもありません。

 

良くない理由、要素は色々考えられるんですが、対戦の中身に良い影響を与える要素が一つもないのが良くないです。それだけ不安ならキャラ対策を思い起こしたり、戦略を立てることに集中するべきだし、ただネガティブになるだけの思考が大会では最も良くないと思います。

 

自分は上のような思考パターンが多かったのですが、人によってそれは様々だと思います。しかし、大会中に対戦の中身以外の部分で集中を阻害する要因ができたらそれを排除して対戦の中身に集中できる状態を作るべき、というのは多くの人に当てはまるのではないでしょうか。

 

解決方法も様々だと思いますが、自分は不安に思った段階で相手キャラとの対戦をイメージして脳内で試合を組み立てたり、脳内でリプレイを流したりするようにしています。そういう習慣を付けてから、試合前に極度に焦ることも不安で動けないこともなくなったような気がします。

 

④負ける時は負けると割り切る

自分は、例えばフリー対戦で7割程度勝ち越してる相手と大会で当たった時、普段勝ってるんだから絶対に勝たないといけないと気負いすぎることが以前は多く、それが重荷になって普段通りの動きができないことがありました。

 

しかし、考えてみれば普段7割勝ってるということは3割は負けるということで、2本先取なら(単純な確率計算で言うと)21.6%の確率で負けてしまうということになります。それは、平均的に見れば5回に1回は普段大きく勝ち越してる相手に大会の2本先取で負けてしまうということになり、それは十分起こり得ることだと言えると思います。

 

それにも関わらず、大事な試合であればあるほど日頃大きく勝ち越しているという事実を過大に評価して絶対に負けてはいけないと変に大きなプレッシャーをかけてしまうことは大会での心構えの点で言うとマイナスになると僕は思っています。

 

早い話が、期待値で見れば普段勝ち越している自分が勝つ確率が高いだろうけど、負ける時は負けるしそのリスクを消すことはできないので、運が悪ければ負けることもあると割り切って全力で試合に集中しようと考えてから良い心持ちで試合ができるようになったと思います。

 

これは逆も言えて、普段3割未満の勝率しか出せない相手と大会で当たったら今回もどうせ負けるんだろうなと悲観するよりも短期決戦ならワンチャンスあると前を向いた方が何倍も良いと思っています。実際にこのゲームではよく番狂わせが起こり得るし、何が起こるか分からないと考え、勝ちも負けも受け入れて試合に臨む方が良い結果は出やすいのではないかと思っています。

 

⑤根拠なく勝てるとも思いこまない

④の逆パターンですが、普段大きく勝ち越してたり相手プレイヤーの名前を聞いたことがないことが原因で気が緩むことがまれにあります。

 

今年5月のウメブラで予選が発表された時、人知れず「この予選どう転んでも落ちようがない」と言ったのを覚えています。

結果をご存じかご存じでないかは分からないですが、そのウメブラで僕は恐らく記憶にある中では初オフ大会のケツバト以来の予選落ちをしました。

 

原因はキャラ対策不足とかも考えられたんですが、単純に気が緩んでたことが大きな敗因だったと思います。経験上試合前に気が緩んでると、試合中に劣勢に立たされた時の焦りが普段よりも大きくなります。逆に色々なことを想定した上で試合に臨んだ時は多少劣勢になっても、想定した分だけ落ち着いてプレイできることが多いです。

 

あの利根川先生も「ギャンブルでは不安であり続けることが勝ちへの近道 弱者ほどそれを早く手放したがる、言い換えればすぐに腹をくくる...!」みたいなことを言っていたけど、このことはそれをよく表していると思います。

 

 

まとめ

・どのような状況で焦りが生まれるか、焦りが生まれてしまった時にどのような行動が増えるかを具体的に認識して、そこでどのように考えれば良いか、どのように動けば良いかまで踏み込んで考え直す。

・試合前は対戦の内容だけに集中する。ここで負けたら後がやばいとか、このキャラに負けたら何か言われそうとかどうしても考えがちだけど、一旦それらは置いといてひたすら対戦内容を頭の中でイメージすることに集中する。

・相手によって確率に差はあれど、勝ちも負けも必ず等しく存在すると認識する。絶対に勝たないといけない試合も、何をやっても勝てない試合もないし、それを受け入れた上でベストを尽くせるように集中する。