スマブラ攻略記事~最大リターンを取れる技を選択する
前回の記事、多くの人に読んでいただいてとても嬉しく思っています。
今回の記事ですが、前回の続きではなく、いくつか思いつくスマブラにおける重要な考え方の1つについて書いていきたいと思います。
さて、今回の「最大リターンを取れる技を選択する」というテーマについて、文面ではかなり当たり前のことを言っているようですが実際に徹底してできている人は僕の体感では一部のトッププレイヤーのみだと思っています。
まず、最大リターンを取れる技を選択している例を自分と他のプレイヤー両方について挙げて、それがなぜ最大なのか、他の選択をしているとどのような展開になっていたかをできるだけ詳細に解説していきたいと思います。
自分の例です。
この場面、上強を当てた後の展開ですが、フォックス側が取れる選択肢は主に3つあります。
①恐らく確定の空上を当てる(動画見るだけじゃ空上が確定してるか分かりづらい...)
②回避読みで上Bを当てる
③ジャンプで回避を誘って地上で微ホールド上スマを当てる
上強からこの%帯の浮き方だとこちらの空上にリュウのジャンプも暴れも間に合わないので、リュウ側の取る選択は回避するか何もしないかのどちらかで考えて良いと思います。
①について、恐らくこの状況で相手に何か技を当ててダメージを稼ぎたいと考えるなら最も安定した良い選択肢になると思います。(多分確定しているので)
しかし空上を当てた場合、間違いなくこの%では撃墜できないし相手の%が120%に増えるとフォックスのDAや上強から撃墜の読み合いができなくなります。
この状況において、確定の空上を当てて相手のダメージを増やすことは特にフォックスの場合は1つのメリットもない技選択になるので、むしろ悪手になると思います。
②について、この状況では相手は回避を選択する確率がかなり高いので(ジャンプも暴れも空上に対して間に合わないから反射的に回避を選択する場合が多いからです)、回避読みの上Bは恐らく刺さります、しかし高度が足りないためこちらも撃墜できないでしょう。
③について、(もはや動画で一旦正解を見せているので白々しいですが)これがこの状況で唯一相手を撃墜できる選択肢だったと思います。
ここで最初の選択肢に対して改めて結果を整理すると
①%は稼げるが撃墜できない
②%は稼げるが撃墜できない
③撃墜が見込める
となっていて、③を選択しようという話になってきます。
もちろんこの整理を一瞬で試合中に行っているわけではなく、普段の対戦から見つけ出して整理しているということになってきます。
というのも
①空上は重量級相手なら100%は超えていて、かつフォックスの2段Jくらいの位置で当てないと撃墜はできない
②上Bは2段Jの最高点くらいの高い位置で当ててかつ、相手のベクトル変更にミスが出て真上に飛べば空上よりも低い%で撃墜ができるが、位置が低いと撃墜を狙うのは難しい
③上スマについては低い位置で当てる場合、フォックスの技の中でも一番飛ぶし、被ダメ補正入ってる状態で微ホールド入れると相当低い%でも殺せる(かなり曖昧な表現ですが、大体の細かい感覚は持ってます。データとして理解していないので文字に起こせない...。)
このくらいの理解があって、それぞれの技で大体どこで何を当てると撃墜に至るかを理解しているということが大前提です。 こういった理解があって、それを試合の中で上のような整理の元で最適な技選択をしていくといった流れになるかなと思います。
また、それと全く同じことですがここで言えるもう1つ重要なこと、それは「相手の最大リターンを取れる技を中心に警戒する」ということです。
この状況であれば僕がリュウを使っているなら「最速で回避をしないで空中で横に慣性つけられるまで待ってから回避をしながら着地を狙うor空上をあえて食らってそのあと着地の読み合いをする」のどちらかの選択をすると思います。
実際この判断は相手キャラのことをよく知っていないとできないし、自分もよく知らないキャラ相手には相手の何が最大リターンになりうるかを理解していないせいで手痛い火力を稼がれたり撃墜をされたりということが今でも絶えません。キャラ対策っていうのは意味として広い言葉ですが、状況ごとに何が最大かを理解するっていうのが実は一番重要かなと思っています。
このシーンなんかも良い例かと思います。
Nairo47%、Fatality67%になった後に上Bはもちろん確定はしていますが、明らかに死なない%なためここで打ったとしても起こることは、上Bのダメージ分だけ稼いで相手を外に出す、自分は上B落下分だけ相手に体制を立て直されてターンが終了してしまう。といった感じになると思います。
それなら確定の上Bは出さずに着地してダッシュで追いかけてもう一回崖外付近で空上を当ててから上Bで撃墜を狙うといった意図があると思います。
このシーンもベストな例です。
基本的に対シークにおいて、横強で浮かせた場合は即空上か、即空上警戒の回避確認からの空上かの2択になります。
この読み合いの特徴としては、浮かされた側は回避をすること例え回避を読まれた時でも高度を下げることができるため、即空上を当てられたら撃墜されるけど、回避をして高度を下げれば回避を読まれて空上を当てられても撃墜はしない%帯が存在します。
そこでは浮かされた側としては回避が安定になり、このシーンもそのような%帯、浮き方に見えましたが強引に空上よりも飛ぶ上Bを当てに行き、撃墜まで持っていったというシーンになっていると思います。
こういう撃墜の仕方を当たり前のようにできるということが個人的にはトッププレイヤーの共通点かなと思っています。
以上、例を挙げればキリがないのでこの辺りにしておきますが、お互いが絶え間なく動き続ける試合の中で1つ1つの展開の中で最大リターンを取れる技を選択するということがいかに難しいか、またトッププレイヤーはしっかりその点をクリアしているということが少しでも伝わればと思っています。
以下まとめ
重要な視点は2つ
①(特に撃墜周りでは)常に最大リターンを取れる技は何かを理解し、(全てとはもちろん言わないが)その技中心に当てに行くことが重要。そのために、撃墜に使える各技について、「この技をこの位置でこのくらいの%で当てるとこのくらい飛ぶ」といった感覚を普段の対戦からつけておくことが重要。
②一方その逆、相手に最大リターンを取らせないということも同様に重要なので、各状況で最も喰らってはいけない技は何か、その展開はどういった動きをすれば拒否できるかを考えることが重要。ただし相手キャラに対する深い理解が必要で、実際はとても難しい