Power Ranking作成にあたる一般的な論点と自分の考え

はじめに 

昨日、JPRのV4が発表されました。

自分は36位と前回よりも大分落ちましたが、ランキング云々より最近のパフォーマンスの低さの方を憂いているのでその点はあまり気にしていません。

ともあれ、ツイートの拡散状況や、その後巻き起こる議論を見ると、やはり影響力が大きいのだと再確認します。また、そんな影響をもたらしてくれるHarukiさんには感謝感激雨あられです。

 

本題、時々Power Rankingはどのように決定されるべきか、について自分も考えることがあるので、今の考えを棚卸してみようかなと思います。

タイミング的にそう捉えられるかもしれませんが、JPRに対する意見表明や改善提案ではなく、Power Rankingのあるべき姿についての考えを述べるつもりです(そもそもJPRもPGRも計算式を見てるわけではないので、意見はまだしも改善提案はできません)。

f:id:kushogun:20180123210937j:plain

 

①直近の大会結果が高く評価されるべきか

これに関しては、ランキングの目的次第だと考えています。

ランキングの目的は、大きく以下の2つが考えられます。

1.ある期間での大会結果を総合して、その期間内でのパフォーマンスを評価する

2.目前の大会でのシードプレイヤーを決定するための最新プレイヤーランク

 

2を目的としたランキングであれば、常にランキングのアップデートが必要なので、直近の大会結果が重視されても良いと思っています。

ランキングがアップデートされない場合、集計期間が1年だったら1年間同じランキングを用いてシードを決めるという意味不明なことになります。ランキングのアップデートが必要なのは自明です。

直近の大会結果が重視されないと、ランキングをアップデートしようにも差分が出づらいのではないかと思います(推測でしかないですが、最近のウメブラシードポイントの変動が小さいのはそのせいではないかと思っています)。その点で、この種のランキングでは直近の大会結果が重視されても良いのではないかと考えています。

 

一方、1を目的としたランキングの場合、僕は直近の大会結果を重視すべきでないと考えています(=集計期間内の大会ポイントを決める変数に、開催日時は含まれるべきでない)。

極論ですが、集計期間とパラメータの取り方次第でEVOよりも集計終了間際のSAGAシリーズの方がポイントが高いということになる可能性もありますが、それは違和感があります。集計期間というのは、集計者ないし団体の意向によって決められますが、それとは関係なくEVOは最高の大会だからです。

 

そして、Power Rankingは1に当たる目的を持ったランキングだと思っています。

そのため、直近の大会結果が重視されることには違和感があります。

そんな昔の大会を最近の大会と同列に扱うのは同様に違和感があるという反論が出るなら、それは集計期間の議論であって、この話とは別の論点かなと自分は思っています。

 

②海外大会の結果はどの程度ランキングに反映させるか

これについては、ランキングを作った時に「これが日本プレイヤーのランクです」という名目の元で出すことに違和感が出ない程度には反映させるべきという考えです。

 

JPRのV1でAbadangoの順位が低く出た時、海外勢から異論が多く挙げられましたが、世界最高峰の大会が現状アメリカで開かれてる以上、そこでの結果はしっかりと反映されるべきだと思います。

もちろん、海外大会への参加は全ての日本プレイヤーが平等にできることではなく、機会の不平等という問題は常に付き物だと思うので、あまり強く反映させることには賛成できないですが...。

その意味での、上の曖昧な結論です。パラメータをいじるなり、集計ロジックを組む中で試行錯誤してある程度違和感のないものを作っていくしかないかなと思います。

 

③大会のポイントをどのように付けるか

大会ポイントを決める変数は、(参加者数)と(前verのTOP~の内、何人がその大会に含まれるか)の2つになるのかなと思っています。

これについては自明で、やっぱり参加者数だけだとどうしても歪みが出るかなと思います。プレイヤーとしての実感で言うと、ウメブラの250人とスマバトの250人を同一視するのはやはり違和感があるので。

でも、結局パラメータをいくつに設定するかは、相対的な基準があっても絶対的なものはないので、やはり試行錯誤しながら違和感が出ないように作っていく、しかできないのかもしれないですね(そして、その違和感は誰にとっての違和感なのかといった話もあるので難しい...)。

 

④安定感か、爆発力か

これも重要な議論かと思います。自分にとっては安定感を重視するランキングの方が都合が良いですが、考えとしてはどちらも重視した上で、どちらかと言えば爆発力のあるプレイヤーが評価されるべきかなと思います。

安定プレイヤー例:12大会出場し、内10大会でBest16、2大会でBest24

爆発プレイヤー例:12大会出場し、内4大会でTOP3、8大会でBest48

 

あまり極論を出しても仕方ないので、ありえそうな例を挙げてみましたが、自分は後者のプレイヤーを評価したいと思います。やっぱり期待感が全然下の人の方があると思うし、下の方が大会で見たいですよね?上のような人が海外のStier大会に参加しても、順当にBest48くらいで沈む未来が容易に想像できるというか(僕のことです)。

 

また、JPRを例に取ると

1.集計期間内で高いポイント6大会の結果が反映される

2.集計期間は1年で、1ヶ月に1回以上大会に参加すると仮定すると、合計12大会以上に参加することになる

これらを前提にすると、参加大会の半数以上はポイントに全く反映されないので、極論半数程度予選落ちだったとしても、それ以外の大会で好成績を残していればランキング上では問題ないことになります。

これは、まず波のあるプレイヤーにとって有利なシステムかなと思うので、各大会の順位に紐づくポイントはあまり大きな差を付けない等の考え方が感覚的には違和感ないのかな?と、あまり精査しないで言ってますが、そう感じてます。

 

そして、これに関してはJPRはかなり納得感のある数字を出しているのではないかと予測しています。

 

 

結論

・Harukiさんありがとう

・次回はもう少し上に行きたい