What is "Pop off"?

本日闘龍門で、Abadangoうめきと「誰の"pop off"が一番好きか」について議論をしていました。そこで、「海外勢にはカッコいい"pop off"をする人がたくさんいるのに、日本人にはほぼいないのではないか」という議論をしていたその時、たけらさんが目の前を通りました。

 

Shogun「たけらさんは誰の"pop off"が好きですか?」

たけら「pop off...?どういう意味ですか?」

 

 

 

...

 

 

 

 

これはいけません。日本のプレイヤーのPop offに対する意識が余りにも低くなっていることをまざまざと実感させられました。

Pop offは大会を盛り上げる1つの重要な要素です。

この日記では、Pop offとは何かという話と、僕の好きなPop offランキングをお見せし、Pop offの魅力を余すことなく伝えることができれば、そう考えています。

よろしくお願いします。

 

そもそもPop offとは?

今検索して分かったのですが、Pop offには

急に出ていく、そっと出ていく、死ぬ、急死する、ぽんぽん言う、減らず口をたたく

等の意味が一般的にはあるようです。しかし、スマブラ界隈で言うPop offはこの意味とは異なり、

試合後に勝者が喜ぶ様、高揚(smash wikiより)

という意味で、これはスマブラ用語らしいです。

 

スポーツでも同様ですが、勝者が雄たけびをあげて喜びを表現する様は壮観で、見る人の熱い気持ちを呼び起こします。日本で言うとガッツポーズみたいなニュアンスにもなるでしょうか。

 

日本プレイヤーは自分の気持ちを抑える人も多いのか、いまいちPop offの魅力が出づらくなっているように思います。勝った後、気持ちを前面に表現すること、これは男らしさの象徴です。

 

以下では、私の好きなPop offをご紹介します。ぜひ、みなさんも、Pop offを。

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好きなPop offランキング

5位 APEX2014 Mew2king vs Leffen

珍しいMew2kingのPop off。

実況も言ってる通り、この当時Mew2kingが感情を出すことはあまり多くなかったので、貴重なシーンでした。(余談ですが、この時会場で観戦していたのでより強い印象が残っています)

また、Pop offが終わった後、静かに次の試合に向け集中力を高める表情もポイントが高いです。

いつも冷静なプレイヤーが時折見せる熱い感情は、他の人以上に魅力が出るものだと思います。

 

4位 EVO2016 Ally vs Kamemushi

2年前のEVOの決勝、最終戦

ZeRoを3-0で撃破する等、快進撃を見せていたKamemushiを見事打ち破り、Allyが世界一の称号を獲得した瞬間です。

試合後、相手に対する敬意をまず見せた後に抑えきれない感情を爆発させ、高みに登ったその達成感と今までの険しい道のりをも想起させるような天を見上げる表情。

どれを取っても、Allyという男のカッコ良さが凝縮されている、素晴らしい瞬間だったように思います。

 

3位 Civil War ESAM vs Ally

完全にカメラアングルの勝利。

勝った瞬間、全身で喜びを表現しながら咆哮し、その後観客に向かって自分を主張するその後ろ姿と、両手を上げる観客の構図。めちゃめちゃカッコいい。

ESAMは負けた後も相手を称えることのできるプレイヤーなので、こうやって勝って喜びを爆発させた時も嫌味がなく、カッコよく見えるのが素晴らしい。

 

2位 Civil War  Marss vs Locus

シンプルに人がカッコいい

Marssってちょっとクールなイメージもあるので、そういうプレイヤーが雄たけびをあげて喜んでる姿はやっぱりカッコいいですね。スコアも2-2での5戦目、お互い撃墜%というのも熱くて素晴らしい。

あと、敗者のLocusも爽やかに相手を称えているのがポイント高いです。やっぱり、勝者が熱いPop offを見せても、敗者が不貞腐れていたりすると少し価値が下がる気もします。Pop offは決して1人の手によって成されるものではないのです。

 

1位 PAX South Arena  Fow vs Wizzrobe

異次元のPop offを見せつける男、FOW。

どこで学んだんだってくらい芸術的で情熱的な喜び方と、何となくそれがサマになってるFOWの身のこなし。

世界的に見てもこれ以上のPop offを探すのは難しく、自分の中では永遠のPop offランクStier。

最近はスマブラから離れているようだけど、また熱いPop offを見せてほしい。

 

 

以上になります。

熱い試合にはプレイヤーの力のこもった気持ちと、それを全身で表現するPop offが付き物かと思います。

みなさんも大会で勝ったら雄たけびをあげ、心から喜びを表現しましょう。

そんな1つ1つの思いが、未来のスマブラ界を築いていくのだと思います。

Power Ranking作成にあたる一般的な論点と自分の考え

はじめに 

昨日、JPRのV4が発表されました。

自分は36位と前回よりも大分落ちましたが、ランキング云々より最近のパフォーマンスの低さの方を憂いているのでその点はあまり気にしていません。

ともあれ、ツイートの拡散状況や、その後巻き起こる議論を見ると、やはり影響力が大きいのだと再確認します。また、そんな影響をもたらしてくれるHarukiさんには感謝感激雨あられです。

 

本題、時々Power Rankingはどのように決定されるべきか、について自分も考えることがあるので、今の考えを棚卸してみようかなと思います。

タイミング的にそう捉えられるかもしれませんが、JPRに対する意見表明や改善提案ではなく、Power Rankingのあるべき姿についての考えを述べるつもりです(そもそもJPRもPGRも計算式を見てるわけではないので、意見はまだしも改善提案はできません)。

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①直近の大会結果が高く評価されるべきか

これに関しては、ランキングの目的次第だと考えています。

ランキングの目的は、大きく以下の2つが考えられます。

1.ある期間での大会結果を総合して、その期間内でのパフォーマンスを評価する

2.目前の大会でのシードプレイヤーを決定するための最新プレイヤーランク

 

2を目的としたランキングであれば、常にランキングのアップデートが必要なので、直近の大会結果が重視されても良いと思っています。

ランキングがアップデートされない場合、集計期間が1年だったら1年間同じランキングを用いてシードを決めるという意味不明なことになります。ランキングのアップデートが必要なのは自明です。

直近の大会結果が重視されないと、ランキングをアップデートしようにも差分が出づらいのではないかと思います(推測でしかないですが、最近のウメブラシードポイントの変動が小さいのはそのせいではないかと思っています)。その点で、この種のランキングでは直近の大会結果が重視されても良いのではないかと考えています。

 

一方、1を目的としたランキングの場合、僕は直近の大会結果を重視すべきでないと考えています(=集計期間内の大会ポイントを決める変数に、開催日時は含まれるべきでない)。

極論ですが、集計期間とパラメータの取り方次第でEVOよりも集計終了間際のSAGAシリーズの方がポイントが高いということになる可能性もありますが、それは違和感があります。集計期間というのは、集計者ないし団体の意向によって決められますが、それとは関係なくEVOは最高の大会だからです。

 

そして、Power Rankingは1に当たる目的を持ったランキングだと思っています。

そのため、直近の大会結果が重視されることには違和感があります。

そんな昔の大会を最近の大会と同列に扱うのは同様に違和感があるという反論が出るなら、それは集計期間の議論であって、この話とは別の論点かなと自分は思っています。

 

②海外大会の結果はどの程度ランキングに反映させるか

これについては、ランキングを作った時に「これが日本プレイヤーのランクです」という名目の元で出すことに違和感が出ない程度には反映させるべきという考えです。

 

JPRのV1でAbadangoの順位が低く出た時、海外勢から異論が多く挙げられましたが、世界最高峰の大会が現状アメリカで開かれてる以上、そこでの結果はしっかりと反映されるべきだと思います。

もちろん、海外大会への参加は全ての日本プレイヤーが平等にできることではなく、機会の不平等という問題は常に付き物だと思うので、あまり強く反映させることには賛成できないですが...。

その意味での、上の曖昧な結論です。パラメータをいじるなり、集計ロジックを組む中で試行錯誤してある程度違和感のないものを作っていくしかないかなと思います。

 

③大会のポイントをどのように付けるか

大会ポイントを決める変数は、(参加者数)と(前verのTOP~の内、何人がその大会に含まれるか)の2つになるのかなと思っています。

これについては自明で、やっぱり参加者数だけだとどうしても歪みが出るかなと思います。プレイヤーとしての実感で言うと、ウメブラの250人とスマバトの250人を同一視するのはやはり違和感があるので。

でも、結局パラメータをいくつに設定するかは、相対的な基準があっても絶対的なものはないので、やはり試行錯誤しながら違和感が出ないように作っていく、しかできないのかもしれないですね(そして、その違和感は誰にとっての違和感なのかといった話もあるので難しい...)。

 

④安定感か、爆発力か

これも重要な議論かと思います。自分にとっては安定感を重視するランキングの方が都合が良いですが、考えとしてはどちらも重視した上で、どちらかと言えば爆発力のあるプレイヤーが評価されるべきかなと思います。

安定プレイヤー例:12大会出場し、内10大会でBest16、2大会でBest24

爆発プレイヤー例:12大会出場し、内4大会でTOP3、8大会でBest48

 

あまり極論を出しても仕方ないので、ありえそうな例を挙げてみましたが、自分は後者のプレイヤーを評価したいと思います。やっぱり期待感が全然下の人の方があると思うし、下の方が大会で見たいですよね?上のような人が海外のStier大会に参加しても、順当にBest48くらいで沈む未来が容易に想像できるというか(僕のことです)。

 

また、JPRを例に取ると

1.集計期間内で高いポイント6大会の結果が反映される

2.集計期間は1年で、1ヶ月に1回以上大会に参加すると仮定すると、合計12大会以上に参加することになる

これらを前提にすると、参加大会の半数以上はポイントに全く反映されないので、極論半数程度予選落ちだったとしても、それ以外の大会で好成績を残していればランキング上では問題ないことになります。

これは、まず波のあるプレイヤーにとって有利なシステムかなと思うので、各大会の順位に紐づくポイントはあまり大きな差を付けない等の考え方が感覚的には違和感ないのかな?と、あまり精査しないで言ってますが、そう感じてます。

 

そして、これに関してはJPRはかなり納得感のある数字を出しているのではないかと予測しています。

 

 

結論

・Harukiさんありがとう

・次回はもう少し上に行きたい

 

僕の好きな格闘技の試合

 

格闘技との関わり

あまり最近では話題に挙げることも少なくなりましたが、実は僕、高校生くらいまでは割と格闘技オタクでした。

ちょうどK-1やPRIDEが地上波を賑わせていた頃で、2004年~2007年あたり(僕が中1~高1)までは学校にいる時間と塾にいる時間以外はほぼ全て格闘技の試合を見ることに捧げていました。

 

そして、これもよく言っている話ではありますが、ハンドルネームの「Shogun」も実はPRIDEのミドル級元王者の"マウリシオ・ショーグン"から取っています。(下写真を参照)

 

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最近こそ、テレビで格闘技を目にできる機会が少なくなったこと、日本で勢いのある団体がもうここ10年近く存在してないこと、スマブラを始めたこと等の理由からほとんど見ることはありませんが、今でも動画はよく見ています。

 

この記事では、僕の好きな格闘技の試合をひたすら共有していきます。

よろしくおねがいします。

(先に書いておくと、結構ミーハーな選定です)

 

ミルコ・クロコップ vs エメリヤーエンコ・ヒョードル

PRIDEファンが何年も待ち望んだ試合。

絶対王者ヒョードルと、K-1からの刺客ミルコの試合は2003年あたりから待ち望まれたカードだったけど、ヘビー級GPでミルコがランデルマンにまさかの黒星を喫する等、長らく組まれなかった試合。

ゲームの世界はほぼトーナメント制で、強い人は上に残って対戦するため、中々この人とこの人の試合の実現を何年も待ち望むっていう状況は生まれにくいけど、格闘技はトーナメントは1年に1回程度で、後はワンマッチの試合が組まれていくことがほとんどなので、巡り合わせによってはこういう試合が生まれ得る。そこも良いところだと思う。

そして、当時中学2年だった自分はこの試合をさいたまスーパーアリーナで生観戦していました。今でも、1つ前の試合が終了して、会場が真っ暗になって流れ始めたこのVTRが忘れられない...。

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ミルコ・クロコップ vs ボブ・サップ

自分の中で、試合に至るまでのストーリーと盛り上がり、試合内容を全て加味した上で、一番好きな試合は何かと言われたらこの試合を挙げます。

今でこそボブ・サップと言えばパンチに嫌倒れして秒殺KOされるイメージしかないですが、当時一切キックボクシングの技術を持たず、フィジカルだけでK-1に参戦し、アーネスト・ホーストを二度倒す等の人間離れした実績から「誰がこの男を止められるのか?」といった声が上がるほどの選手でした。

 

そんな中、迎えたこの試合でこの試合内容。

本当に何度見たか分からないくらい繰り返し見た試合です。

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③藤本 vs 武蔵

恐らくこの試合を格闘技の名勝負として挙げる人は少ないのではないかと思います。

試合内容はともかく、この試合に関しては試合前のVTRが本当に好きです。

 

1995年のデビューからヘビー級で唯一トッププレイヤーと渡り合ってきた武蔵。

対するはソウルGPで優勝し、勢いを付けている藤本祐介

最前線で戦い続けながら、引き際と向き合うベテラン選手の戦いって自分はすごい好きで、何となく今見ると、そんな立派なものではないけど若いプレイヤーと戦っている時の自分と重ねて見る部分もあって良さがあります。

 

(よく見ると、VTRが好きというかBGMが好きなだけかもしれない)

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ジェロム・レ・バンナ vs ピーター・アーツ

ただひたすらにバンナがかっこいい試合。

お互い全盛期で、K-1も恐らく一番盛り上がってる時期。

戦い方だけでなく、髪型から筋肉まで何もかもがカッコいい。

この時のバンナがすごい好きだったので、この試合は何度も見返しています。

お互いの強さが短時間に凝縮されている、K-1史上屈指の名勝負だと思います。

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おわりに

今日も少し話題にあったけど、格闘技を長く見続けてきた自分にとっては、

ストーリー性やプレイヤーの思い、因縁とかって結構見る人を熱くさせるっていう実感があります。

競技として成熟していないゲームの世界でこういった演出は難しいかもしれないけど、戦ってる人がカッコよく映るって競技を盛り上げるためには必要な要素だと思う。スタープレイヤーがいないっていうのは、スターになり得るプレイヤーがいないという話なのか、スターを育てる土壌が界隈に存在しないという話なのか...という議論になると思います。

 

スマブラももっとプレイヤーに焦点の当たる熱いゲームになれば良いなぁと、格闘技の試合を見て懐かしみながら思いました。